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12月8日、枚方市総合文化芸術センターにおいて、枚方人権まちづくり協会と枚方市等が共催する人権週間事業として、俳優のサヘル・ローズさんをお招きし、講演会「世界で今何が起きているのか」を開催しました。
サヘル・ローズさんは、イランでイラク軍の空爆により家族と生き別れ、児童養護施設で暮らすことになりました。８歳のときに養母と一緒に日本に来られ、現在は俳優として、またさまざまな国の子どもたちへの支援活動を続けておられます。
講演では、ロシアのウクライナ侵攻などの戦争や紛争で、世界では今も、子どもたちにも大きな被害が及んでいると訴えられました。ご自身については、養母が深い愛情をもって育ててくれたこと、日本での生活が経済的にも精神的にもつらかったことなどを話されました。また、苦しいときはがまんせず｢疲れた、苦しい｣と言ってもかまわないし、支援する人は相手がどうしたいのかを聞いて、助けてやってほしいと話されました。
当日は１５２人の参加があり、「サヘルさんの真実の心の叫びが痛いほど伝わってきました｣｢戦争で多くの人々が傷ついている現実を思い起こしました｣などの感想が寄せられました。
人権週間事業は、枚方人権まちづくり協会が枚方市からの委託を受け、あらゆる人権問題について学び、市民自らの人権意識を高めることを目的に、高齢者、女性、子ども、障がい者など、さまざまな人権問題についての講演会、コンサート等を開催しています。