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2024.12.10
11月27日、人権講演会「僕は絵本の中で初めて出会った~絵本の取材で見た食肉業と差別~」を開催しました
11月27日、講師に絵本作家の中川洋典さんをお迎えし、人権講演会「僕は絵本の中で初めて出会った~絵本の取材で見た食肉業と差別~」を開催し、137人の参加がありました。当協会の自主事業として、枚方市人権教育研究協議会と共催したものです。
中川洋典さんが、キャリアの最初に取り上げた仕事は、太鼓の知識絵本でした。太鼓職人に製造方法などを取材する中で、そうした仕事を被差別部落の人たちが担っていたことを知りました。さらに取材を続け、同じ牛の皮から作られる小物や靴に関する本を、そして、食肉市場で牛が解体される様子や職人からの聞き取りなどの取材と制作・出版を重ねるうちに、牛を取り扱う人々が偏見にさらされ、不当な差別をうけていたことを知りました。今回の講演では、こうしたことを経験した中川さんの気持ちの変化や、牧場にいる牛と、食卓に並ぶ牛肉をつなげるための想いや、「肉ははじめからあるものではなくて、いろいろな人の手を借りて、つくられるものである」といったことなどをお話しいただきました。
参加した方々からは、「ご自身の経験をご自身の言葉で話していただき、気持ちに入り込むものがあった」「知らない世界を学ぶことができた」「牧場の牛とスーパーのお肉がつながった」「今日のお話を家族で話し合いたいと思います。」といった感想が寄せられました。
当協会では市民活動部会を設置し、会員自らの企画・運営により、講演会や映画会など市民向けの人権啓発事業を実施しています。ぜひ当協会の会員になって、一緒に「人権」について考えませんか。
京阪枚方市駅南口より徒歩1分